金インゴット投資の金利がないことによるリスクとは?
本記事では、金利がないことで起こる具体的なリスクや、損をしないための運用対策を分かりやすく解説。リスクを最小限に抑えて始められるおすすめの投資方法までを紹介します。
金投資最大のデメリット?「金利がない」ことの意味とは
金投資を始めるにあたって、初心者の方がよく耳にするのが「金には金利がつかない」という言葉です。投資の世界において、保有しているだけで利益を生み出さない状況は、大きなデメリットとして語られがちです。
しかし、そこにはメリットとデメリットの両面が存在しており、一概に悪いこととは言い切れません。まずは金投資において、金利がないことの本当の意味について見ていきましょう。
インカムゲイン(配当・利息)を生まない
銀行の預貯金や株式投資と異なり、金は手元に置いているだけで勝手にお金が増えることはありません。
預金であれば定期的に利息が振り込まれ、株式であれば会社の利益に応じて配当金を受け取れます。また、不動産投資なら毎月の家賃収入が見込めるでしょう。このように保有しているだけで得られる定期収入を「インカムゲイン」と呼びます。
しかし、金という資産そのものはビジネスを行ったり、誰かにお金を貸し出したりするわけではないため、何も生み出さないのが特徴です。インカムゲインを得られない点は、資産を効率よく増やしたい投資家にとって明確なデメリットといえます。
「金利がない」=「信用リスクがない」の裏返し
定期的な収入がない一方で、金には「信用リスクがない」という強力なメリットが存在します。
株式・債券・銀行預金などは、国や企業といった発行体の信用によってその価値が保証されています。そのため、もし発行体が倒産したり国が破綻(デフォルト)したりすれば、投資した資産の価値がゼロになってしまう危険性をはらんでいるわけです。
一方で金は、世界中で価値が認められている実物資産であり、金そのものに価値があります。金利がつかないのは、誰かの信用に依存していない証拠でもあるのです。
「金利がない」金投資に潜む3つのリスクと注意点
金利を生まないという性質は、金投資に特有のさまざまなリスクをもたらします。他の金融商品にはない注意点が存在するため、良い面ばかりに目を向けるのではなく、弱点も事前に把握しておくことが大切です。
ここからは、投資を始める前に必ず知っておきたい3つのリスクを解説します。
金利上昇局面で価格が下落しやすい
金価格は、世の中の金利動向と逆の動き(逆相関)をしやすいという特徴を持っています。
預金や国債の金利が上がると、より確実にお金を増やせる金融商品へ資金を移す投資家が少なくありません。金利がつかない金を保有し続ける魅力が相対的に下がるため、結果として金が手放されて価格が下落しやすくなるのです。
逆に、金利が低迷している時期は金の需要が高まり、価格が上昇する傾向が見られます。景気が良く金利が高い時期は、金投資にとって逆風になりやすいと覚えておきましょう。
保有コスト(手数料・保管料)で資産が目減りするリスク
金を現物で保有する場合、どうしてもさまざまなコストがかさんでしまいます。 たとえば金の延べ棒(インゴット)を購入する際は、500g未満の取引で「バーチャージ」と呼ばれる小分け手数料が発生します。さらに、高価な現物を自宅に置いておくのは盗難の危険性が高いため、銀行の貸金庫などを利用すれば毎年の保管料の支払いも必要です。 金利で資産が自然に増えないにもかかわらず、管理コストだけが継続して発生するため、金価格が大きく上昇しない限りは実質的に資産が目減りしてしまう恐れがあります。他の投資商品への「機会損失」が生じる
金を保有している間、その資金は他の投資に回せません。
もし金に投資したのと同じ資金を、利回りの高い株式や投資信託などで運用していれば、長期間で大きな利益を得られていたかもしれません。別の選択肢を選んでいれば得られたはずの利益を逃してしまうことを「機会損失」と呼びます。
長期間にわたって金価格が上がらなかった場合や、他の市場が好調な時期には、目に見えない機会損失のダメージは非常に大きいといえるでしょう。
金投資のリスクを回避し、上手に運用する対策
ここまで金投資のマイナス面をお伝えしましたが、決して「金投資は危険なもの」というわけではありません。
性質を正しく理解し、弱点を補うための適切な対策を講じれば、非常に心強い資産となります。
ここからは、金利がないことや価格変動のリスクを抑え、安全に運用するための具体的な方法を紹介します。
長期的な視点でキャピタルゲイン(売却益)を狙う
金はインフレ(物価上昇)に強く、お金の価値が目減りするのを防ぐ役割を果たします。そのため、短期間での値動きに一喜一憂するのではなく、長期間保有して値上がりしたタイミングで売却し、利益(キャピタルゲイン)を狙う姿勢が大切です。
価格が下がったからといって焦って手放すのではなく、資産を守るための長期的な防衛策として、じっくりと付き合っていく心構えを持ちましょう。
金利動向(特に米国の実質金利)と為替をチェックする
金投資を行うなら、世界の経済ニュースに関心を持たなければなりません。
特に国際的な金価格は米ドルで取引されているため、アメリカの金利動向に大きな影響を受けます。また、日本国内で私たちが売買する際の金価格は、為替レート(ドル円相場)によっても日々変動します。
円安になれば国内の金価格は上がりやすく、円高になれば下がりやすい点に注意が必要です。日頃からアメリカの金利や為替の動きをチェックし、市場全体の流れを掴む習慣をつけましょう。
資産の10〜20%を目安にした分散投資を心がける
投資の基本は、ひとつの商品に資金を集中させないことです。
金投資だけで資産全体を大きく増やそうとするのは非常にリスキーなため、株式・債券・現金などと組み合わせて運用しましょう。目安として、持っている資産全体の10〜20%程度を金に振り分けるのが理想的とされています。
メインとなる株式などの資産が暴落したときの「保険(リスクヘッジ)」として金を保有すれば、資産全体のバランスを安定させられます。
まとめ|リスクを抑えて現物投資するなら
金投資における「金利がない」というリスクや、それを乗り越えるための対策について解説してきました。大切なのは、ご自身の投資目的に合った適切な方法を選ぶことです。
リスクを抑えつつ現物投資を楽しみたい方へ向けて、おすすめの投資方法を紹介します。
金投資なら少額・分割可能な「金貨」がおすすめ
金の延べ棒であるインゴットは、光り輝く現物を手元に置ける魅力的な投資対象です。しかし、購入にはある程度まとまった数百万円単位の資金が必要になり、初心者にはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、手軽に始められる「金貨」での投資です。
金貨であれば、インゴットよりもはるかに少ない金額から購入をスタートできます。予算に合わせて必要な分だけ少しずつ買い足したり、将来的に数枚だけ売却して現金化したりと、状況に応じた柔軟な対応が可能です。
家族への贈与も行いやすく、流動性リスクや分割手数料といったインゴット特有のデメリットを大きく軽減できる点も魅力といえます。
金貨投資を始めるなら品質が保証された「認定金貨」を選ぼう
実際に金貨を購入する際は、偽造リスクを避けるために「認定金貨」を選ぶようにしてください。
認定金貨とは、国際的に高い信頼を持つ各国の造幣局などが発行し、純度や重量が国によって保証されている金貨のことです。品質がしっかり証明されているため、将来売却する際にも鑑定で手間取ることなく、スムーズに適正価格で買い取ってもらえます。
当サイトでは、インゴット投資の基礎知識や、安全に取引できる認定金貨・優良業者の情報をまとめていますので、ぜひ投資の参考にしてみてください。
